全国スキー協針ノ木山スキー大集会に参加して
   2002年5月11〜12日                          

 5月11日、去年に引き続いて今年も針ノ木峠山スキーに参加した。昨年はすごく天候がよく、かなり暑かったのだが、今年は天気予報によると、天候不良が予想され、不安に思いながら、急行きたぐにに乗った。翌朝、松本につくと、やはり曇っていて今にも雨が降りそうである。
 雨だったら、山に行くのはやめて温泉に入ろうなどと釣さんと話をしていたが、集合場所の扇沢では雨は今すぐ降りそうではなく、午前8時20分頃に出発。しかし、空は曇っており、山の上の方は雲がかかって全く見えない状態である。
 雪はかなり下の方まであったが、石や木ぎれが落ちていたので、しばらくは担いで登り、堰堤の所からシールで登り始めた。途中、雲間から陽がさすこともあったが、雨がぱらついたりと一定しない天候である。
 途中で、針ノ木峠に向かう組と針ノ木岳山頂を目指す組とに分かれた。僕と釣さんは山頂を目指す組に入った。
 登り詰めるにつれ、急傾斜になっていく。ガスがかかって視界も悪くなってきた。とりあえず、上に見えている、少しなだらかで樹木が生えている所を目指すが、途中で昼食を食べたいという声を受け、午後0時10分頃まで上った地点で、休憩となった。しかし、そこは急斜面で休めるような場所ではない。去年は休憩したいと言う人がいても休まずにどんどん登ったから、こんな所で休むなんてと不思議に思ったが、休みたいと言ったのが若い女性だったので、登りには非情(?)と思えた東京スキー協の人達も女性には甘いのかなと納得してしまった。とりあえず、横の岩の露出している場所に移って食事をとったが、座ることもできない。休憩中もガスが晴れず、雨も降ってきた。気温も低くなり、かなり寒い。天候も悪いので、リーダーの判断でその地点から滑降することになった。
 滑り始めると、曇ってはいるがガスは晴れてきて視界は見えるようになってきた。雨もやんだ。斜面は適度な斜度で、雪面も広く、快適な滑りを楽しめた。元大阪スキー協の島さんは何かを取り出したと思ったら、傘をさして滑っている。なかなかユニークな人だ。 去年は、東京スキー協の人達の、ほとんど休憩なしに登行するペースに面喰らい、しんどくてついて行けなかったが、今年は何とか遅れずについて行けた。
 その夜は大交流会があったが、残念ながら僕は交流会2次会中は完全に寝てしまい、どのような話があったのかほとんど聞いていなかった。釣さんによると、議論が白熱して収拾がつかなかったとのこと。みんな元気やなぁ。

 2日目は希望者のみ、蓮華大沢に登った。釣さんは大町観光のため参加せず、関西からは僕だけ参加した。東京の人もあまり参加せず、登ったのは僕を含めて6人である。
 途中までは昨日と同じルートをたどり、大沢小屋の前から沢に入った。2日目は天気もよく、ルートも間違えようがないので、午前8時15分頃に出合いを出発した後は、各自好きなペースで登り、午前11時になった時点で滑降を始めることになった。
 初めは稜線を目指していたが、東京の人のペースはかなり早く、僕は遅れてしまったので、途中からの滑降となった。先に登っていった人達も稜線まで行かず、途中から滑降していた。聞くと、上の方は斜度が急で雪面も固かったので、靴アイゼンがないと危険で登れないとのこと。
 去年もこの沢を滑ったが、去年は雪面が大きな1枚バーンで滑りやすかった。しかし、今年は雪面がデコボコしており、その上、石がたくさん落ちており、滑りにくい。そのため、登りもしづらかった。
 それでも2日目は天候に恵まれ、ダイナミックな風景の中で滑れて爽快だった。
 後は、東京スキー協の人達と大町温泉郷のおいしいそば屋で昼食を食べ、帰途についた。
 楽しい山行だったが、またしても自分の体力のなさを痛感させられた。来年は東京スキー協の人達に後れをとらないだけの体力をつけて再び挑戦したい。
 また、後で聞いたところ、針ノ木岳山頂付近は、急斜度で雪面が固いために、靴アイゼンでないと登れないので、どのみち、今回は山頂までは行けなかったとのこと。来年はアイゼン持参で山頂を踏破したい。  (片桐 聡)


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