月山頂上にて
月山頂上にて

 月山・鳥海山山スキー        2001年4月27日〜29日        
                 

 いつものように残業中の同僚の視線を気にしながらを職場を後にし、22:00西神をマイカーで出発。途中の西宮北口、金沢西ICで1名ずつ合流し、一路山形県月山スキー場に向かう。長距離運転になることは覚悟していたが、やはり山形は遠かった。北陸道をとばすが、なかなかたどり着けない。少しでも行動時間を増すために朝食も走行しながらとってもらったり、最近できた山形自動車道も利用したりして、結局月山に到着したのは4/288:30であった。
 準備を整えリフト乗場までの緩い登りを急ぎリフト乗車。リフト降場からシール登行を開始したのが9:55であった。天気は快晴で遠景もよく見える。が、月山頂上付近には雪が無く黒々と岩場が露出していた。
 姥が岳斜面をトラバースしながら月山直下の登りにとりつく。雪は途中で切れており、仕方なくスキーをデポし、徒歩で頂上に向かう。頂上到着は12:10で、多くの登山者、ボーダー、スキーヤーがいた。休憩の後、登頂記念写真をとって下山開始。スキーデポ地点まで足下に注意しながら徒歩下降し、いよいよ滑降開始である。雪質は極上のザラメ状態で非常に滑りやすい。途中デジカメで各自の滑降姿を撮影しながら、あっという間に姥が岳下まで滑る。
 再度シールを付けて姥が岳頂上まで登り返し、月山スキー場までの最後の滑走を楽しんだ。

 疲れた体にむち打って鳥海山まで車移動。月山から鳥海山までがまた長い。途中の鶴岡で夕食材料を購入し、祓川駐車場に向かう。途中ガソリン不足を気にしながら、暗くなって駐車場到着。既に多くの登山者が駐車場に到着していて仮眠している。急いでテント設営し、夕食のチゲ鍋を食べて就寝。
 夜中に風が強くなってテントが揺れる。この分では鳥海山登山は難しいのかと考えていたら、翌朝は風もおさまり薄曇りのまずまずの天候であった。今シーズンはとにかく天候に恵まれている。やはり日頃の行いのよいせいか?

鳥海山を目指して登行中
鳥海山を目指して登行中

 メンバーの体力も考えて、余裕のある6:00出発とする。標高差1000m、4時間の長丁場の登りである。ゆっくり目のコンスタントなペースで標高を稼ぐことにする。多少遠回りでも斜度の緩い斜面を選んで登る。七高山直下の急斜面では多少スキーがズレ落ちぎみであったが、なんとか最後までシール登行することができた。七高山到着が9:46、約4時間の安定したペースの登りであった。
 頂上到着時には、快晴になり、360度のパノラマが満喫できる。多くのスキーヤーはここから、祓川に向けて滑降を開始している。この時期までスキーをする人はさすがに上級者ばかりで見事なターンを決めている。
 七高山頂上の目前に高い雪山がそびえている。新山である。七高山と新山の間には火口のあとだろうか深い絶壁がある。ここまで来た以上は最高峰の新山まで行くのがアルピニストとばかり、アイゼンとピッケルをもって夏道を行くことにする。岩場の急斜面を慎重に下った後、柔らかい雪を踏みしめて新山頂上まで登った。頂上からは広々とした南西斜面が見渡せ、日本海まで続いている。改めて独立峰である鳥海山の雄大さを感じることになる。

鳥海山を滑降鳥海山を滑降

 七高山まで戻って、12:00いよいよスキー滑降開始である。広い斜面で斜度も2030度そこそこの快適なバーンである。雪質も上々のザラメ。昨日に引き続き滑降姿をデジカメに納めながら、標高差1000mのダウンヒル滑降を堪能する。登り4時間の行程が、駐車場までの滑降時間はわずか30分足らずであったが、参加者全員大満足であった。
 温泉入浴後、山形自動車道、東北道、磐越道、北陸道、名神を経由して帰神した。
 鳥海山は、その容姿、スケール、斜度のどれをとっても山スキーでは日本屈指のエリアであると思う。ただ、関西からはあまりにも遠いのが残念である。     (文責 和佐)

 参加者  CL 和佐  阿野、末広、佐土原


    
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