山スキーギャラリー

   八甲田山 

田茂萢岳からカモシカコースを滑る 田茂萢岳からカモシカコースを滑る  

 1998年2月7日(土・長野冬季オリンピックの開会式の日)は、八甲田はまる一日快晴でした。ガイドの人に「厳冬期の八甲田は、何年も通っても1日も晴れたことのない人もたくさんいるのに、運のいい人たちですね。」と言われました。

 基本的に2月上旬までは、ほとんど晴れることはなさそうです。でも、深雪を滑るのならやはり厳冬期です。
ロープウェイは通年営業で、よほどの悪天候でないかぎりそれほど運休することはありません。
 ただし、天候が悪化すると山頂付近は猛吹雪です。2mくらい先を歩いている前の人が、吹雪にかき消されて見えなくなります。少し下れば視界はかなり良くなるので、滑れなくはありません。そんな時はガイドツアーに参加するのもいいと思います。かなりの吹雪でも確実に降りられ新雪滑降も楽しめます。

八甲田山 井戸岳と大岳      
                    毛無岱から見た井戸岳と大岳

 酸ヶ湯温泉かホテル城ヶ倉に泊まれば、宿のサービスで無料のガイドがあります。また、ロープウェイ前の八甲田山荘には「八甲田ガイドクラブ」があります。こちらは、1日3500円くらいからです。下山地点に宿の車が迎えに来てくれるので、銅像ルートや八甲田温泉ルートにも行けます。ただし、この時期のツアーはロープウェイを利用した滑降中心のツアーでシール登行はしないので、大岳環状ルート等に行くには自分たちで行かないといけません。
カモシカコースの途中で
                       
 厳冬期の八甲田の山岳スキーで最も重要な装備はゴーグルだそうです。一度曇るとそのまま凍ってしまって見えなくなります。転ぶと曇ってしまうので、転倒しないことも大切です。特に眼鏡をかけている人は、眼鏡が凍って見えなくなってしまうことがあるので要注意です。
銅像ルートの途中で 銅像ルートの途中で 

 1999年は2月下旬に行きました。この頃になると天候も安定してきて、雪も締まってくるので、シールを使ってあちこちのルートに行けるようになります。この時は、大岳環状ルート・銅像ルート・城ヶ倉ルート等に行けました。ただし、最終日は強風のためロープウェイが止まってしまいました。


八甲田山 田茂萢岳 3月28日3月下旬の田茂萢岳

 3月になると天候はかなり安定しますが、雪質はちょっと微妙です。快適なパウダーを楽しめることもあれば、重たい雪になってしまうこともあります。標識の竹竿ももう立っていますが、環状道路のバスは4月1日からでないと動きません。しかし、晴れて視界が良ければ全山どこでも滑れるといった感じで快適な山スキーが楽しめると思います。
田茂萢岳山頂

山頂付近はまだ樹氷です。  

宿泊施設城ヶ倉温泉
ホテル城ヶ倉
 とてもリッチなリゾートホテルです。露天風呂も快適。サービスで無料の山岳スキーガイドがあります。ロープウェイを利用してガイドツアーで滑りを楽しむなら、こちらがいいと思います。ロープウェイまで車で約5分。
酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉
 国民温泉第1号。昔ながらの湯治場といった風情があります。名物ヒバ千人風呂(混浴)もなかなかGOOD!こちらもサービスの山スキーガイドがあります。自分たちで大岳環状ルート等を登るのならここに泊まった方が便利です。ロープウェイまで車で約10分。

交通機関   関西からだとJASスキーのパックツアー「山岳スキー八甲田コース」がおすすめです。青森空港から宿までのタクシー代も含んで、4日間コースで56000円くらいからです。その他、特急「日本海」で行く方法もあります。この時期は吹雪くこともあるので、車で行くのはおすすめできません。

八甲田スキー場のホームページです   http://www.aomori-ski-area.gr.jp/hakkoda
 今年はシャトルバスの運行が4月15日からになるようです。



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