カナダブラッコムスキー場 10周年記念カナダスキー

   1998年1月4日〜11日 
     カナダ ウィスラー・ブラッコムスキー場&へリスキー

 あなたはどんな星座をさがせますか?
私は、オリオン座、北斗七星、後は北極星と金星ぐらいかな。ところで、カナダのオリオン座は少し低いところに見えましたよ。日本に帰ってから地図をみると、ウィスラーは北海道よりさらに北のカムチャッカ半島の南端あたりで、なるほど星座が低くみえるはず。しかしその割には暖かいところで、たぶん太平洋暖流のせいでしょう。
 正月にカナダへ行っていたO夫妻は
雨にたたられて大変だったとのこと、その点で我々8名はついていた。バンクーバ空港到着はカナダ時間1月4日、日本時間よりマイナス17時間の時差で、10時間の機内生活の疲れもなく、空港におりたった時すでにうっすら雪化粧していて、天候はすでに変わっていた。次の日1日目曇り時々晴、2日目曇り時々雪、3日目のへリスキーは曇り時々晴れ、4日目快晴で大変寒い、言った天気で毎日少しづつ新雪があり最高のコンディション。30年のスキー生活、10年の山スキーの活動、私のスキーライフの中で最も記念すべきひとときだった。
ウィスラースキー場  我々が滑りに行ったウィスラー、ブラッコムスキー場は、世界地図でみると北米大陸の西海岸、バンクーバーのすぐ近くというふうに見えますが、車で2時間ほどかかり、日本でみると瀬戸内海から日本海へ抜けるくらいはあります。完全な軽い雪をもとめるなら、大陸の奥深く入ったバンフとか、オリンピックのあったカルガリーとかが良いとの説もありますが、2182mのウィスラー山、2440mのブラッコム峰の山頂から675mのゴンドラ駅に続くスキー場の粉雪も遜色ないものでした。私たちはこの広大な雪原を、1日目、2日目、4日目の3日間かけて滑りまくり一番長いコースも4コース滑りましたが、まだたくさん残しています。

 カナダ西部の自然については、知っている人は知っていると思いますが、私はほとんど知らなかったのですが、バンクーバーをはじめ平地では、街路樹はメイプル、つまり楓の木オンリーです。これはカナダの国旗にもデザインされてて有名です。しかし、山間部では緯度の関係もあり針葉樹がほとんどで、とくにスキー場ではこの針葉樹ばかりで囲まれたコースを滑りました。
 一方2000m前後では岩山ばかり、それがボロボロ崩れるような岩ではなく山全体が一つの岩の塊りで
沢は氷河で削られたU字型の沢、我々もここを滑りました。
 ラッキーであったのはゲレンデで一匹の雷鳥に出会ったこと、正確には雷鳥らしき鳥ですが、出会ったどころではなく、足元やスキーの上を歩き回り、地元の女性が一所懸命に追い払っても逃げない。大きさといい、歩き方といい、まさに雷鳥でしたね。日本においてはこの時期、衣替えして真っ白くなった立山連峰の雷鳥が有名で、衣替えしていなかったのがチョット?ですが。立山の雷鳥も鶏と同じように傍によってくるので最初は驚きますがそれ以上です。カナダではきっと鳥との友達関係が良いのかもしれません。
 スキー場では時々ハッパの音が聞こえます。人工雪崩をおこしているのでしょう。こうした中でよく見かけるのが赤十字マークのはいった胴巻きをしている救助犬たちです。日常的に救助訓練がされているようです。

ウィスラーヴィレッジ ところで先の長野オリンピック、カナダからのお客さんが多かったそうですが、ウィスラーでは2割が、へリスキーでは5割の客が日本人とのことで、スキーを通じての交流は多いようです。ゲレンデでのスキーヤーはもちろんのこと、ヘリスキーのスタッフ、ショッピングの店員などいたるところで日本人を見かけました。
 さて楽しみのアフタースキーですが、日暮れとともにゴンドラ乗り場周辺にひろがるウィスラービレッジの町並みが浮かび上がってきます。イルミネイションに飾り尽くされた街路樹、灯りに照らされたショップ、レストラン、真っ白な道路に、月のまにまに
ちらつく雪、恋人同士でなくても夢の世界です。新婚旅行には是非お勧めしたい。

ウィスラーへリスキー 3日目、今回メーンのへリスキー、12人乗り双発ヘリで、私も初めての経験でしたが、上空から眺める景色にはその素晴らしさに息をのみました。氷河の新雪の上3m程積もった新雪の上、前方にせりだした尾根には、氷河の末端と思われるエメラルドグリーンに輝いた氷の崖淵が見えます。私たちは3コース滑りましたが、前日から準備していた幅広のファットスキーも快適で思う存分のシュプールを描くことができました。

ウィスラースキー場1998年 書きたいことはまだまだ沢山あります。食事のこと、宿のこと、お土産、言葉、失敗談などなど、また次の機会に。
 私たち「MSCどんぐり」、ゲレンデを離れた静寂の中で、圧雪されていない積もったままの雪の上を、ぶな林の中を、野うさぎのように自由に、仲間と共に滑るのは楽しいものですね。
 15周年には、20周年には、どんな記念行事が、楽しみです!!   (上田 博)



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