大先輩「どんぐり」のみなさまへ

                       大阪山スキークラブゆきうさぎ 事務局
                                     吉崎篤志 

2003シーズンの4月、「立山山スキー講習会」で山スキーリーダーの検定を受けて以来、どんぐりを始め兵庫スキー協の方々にお世話になっております。テレマークスキーで検定を受けたのはスキー協史上初めてのことではないかと少しだけ得意になっていましたが、2004シーズンもどんぐりの行事に参加したり、関西山スキー交流会に関わることで一層の精進しようと顔をださせていただきました。簡単ですが参加、交流した感想を一筆。

奥神・アルペンローズスキー場跡山スキー研修
 「えっ! こんな近場にえらいええとこがあるやないの」と嬉しくなりました。奥神鍋、万場の(重めの)パウダーのおいしかったこと。特にアルペンローズスキー場跡は標高差が少ないにもかかわらず、滑り出しは重めの新雪、下るほどにクラストして行き下部ではモナカという格好の山スキー練習のフィールドではないか! 来シーズン1〜3月初旬は信州、上越に行かなくとも氷ノ山と神鍋で十分だと思いました。豊岡在住のゆきうさぎの会員がいるので宿泊費も不要だ。奈良から下道で4時間かからない。亀井さんと乗り合いだったので交通費も折半で2500円。スキー行回数の多い私たちには感涙もののエリアです。ああ、なぜ今まで気づかなかったのか。とても悔やまれるところです。
アルペンローズで雪崩捜索訓練
 さて、アルペンローズではビーコン捜査、埋没体験などの講習がありました。どんぐりの安全意識の高さには学ぶものがあります。我がクラブでは厳冬期にツアーに行く者は限られており殆どの会員がゲレンデしか滑りません。よって3種の神器を持っている人は私を含め2人だけという現状。大阪でも雪山で遊ぶ際の安全意識の向上を伝え続けたいと改めて考えさせられました。
 ゆきうさぎからは2名の参加でした。ありがとうございました。


氷ノ山関西山スキー交流
 「痛たっ!」 直前の胃潰瘍での入院で大阪組の責任者でありながらドタキャンせざるをえなくなったことを再度お詫びします。大阪の娘二人がお世話になりまして恐縮です。企画・実行を兵庫にまかせっきりだったのも恐縮です。「大阪の一人こけたら後がいない状態」を早急に改善し、組織で共催事業に取り組む体制構築の必要性を考えさせられました。
 予定していたテレマークスキー体験会も講習会もおじゃんになり申し訳なし。来年は体調万全で臨みたいと考えます。

立山関西山スキー交流
 「な〜んも見えんやないの!」状態の室堂山登りのルートファインディングは少し緊張しました。前日(金)ホワイトアウト状態の中で行動練習しておいて本当に良かったと思いました。下りはガスも何とか晴れて楽しく滑れましたね。大阪組は視界不良の中もう1本滑りました。山スキー初体験者2名を含む我々にとって1日目の行動はこの位で十分ですが、兵庫組にとっては物足りなかったのではありませんか?
 交流会で兵庫の人たちと交流できたのも楽しかったです。大阪メンバーのうち3人がテレマーカーで上田さんから「テレマークのどこがいいんや」と問われましたが、もうひとつうまく説明できませんでした。次回はちゃんと答えられるようにまとめておきます。兵庫では亀井さん、阿野さんがテレマーカーで松原さんや奥田さん、釣さん、宮崎さんもやってみようかなと思われているらしい。それが実現すればいきなりスーパーテレマーカーのツアー集団ができあがるではないか! とお株を奪われそうな危機感と仲間ができそうな喜びがあります。来シーズンは兵庫、大阪の合同テレマーク部隊でゲレンデやオフピステをブイブイ言わしたいと思いました。
 2日目は浄土山を沢をつめて頂上まであと標高差70〜80mほどまで登りました(念のため弱層テストをしたら10cm、30cmの2箇所に危険な層があり登行を中止) 下りはそのまま沢を滑り2600m地点から山崎カール方向へ少しトラバースした所より称名川源頭まで標高差約400mを滑りました。ここが素晴らしく良い雪で、(人によっては)今シーズン最高のパウダースキーを楽しめたのではないでしょうか?
 今回の関西山スキー交流で宿泊係になってやっと役割を担えたかなとホッとした私です。因みに感想ですが、昨年はスキー協地区単位での行動でなく2日とも全員で行動しましたが、滑降・体力のレベルが合えばれ合同でレベル別編成をしてもいいのではと思います。
 大阪組は参加者7人でしたが、ゆきうさぎ以外から4名の参加がありその内2名が山スキー初体験だったことは成果でした。

結び
 改めて思うことはどんぐりの層の厚さです。私が知っているだけで、上田さん、奥田さん、松原さんというベテラン指導者中心に宮崎さん、和佐さん、阿野さんなど多くの人がツアーを企画しリーダーになって実行している。2003年立山関西山スキー交流会 御山谷の途中でツアーコースも穴毛谷や立山〜薬師〜新穂高温泉など「えっ!」って思うところも少なくない。アルペンローズの時も宮崎さん、阿野さんがビーコン捜査の講師をやる。ザイルワークに長けた人も何人もいてる。亀井さんや阿野さんなど恐竜のような体力の持ち主もゴロゴロいてはる。う〜ん、恐るべし、どんぐりの層の分厚さと底力。
 私たちは何年たってもどんぐりさんには追いつけそうにありません。私たちはぶなの森、里山などを現場とした和風ツアーをのんびり楽しみながら、たまにアルペン的(洋風)ツアーを練習しながら山スキーを学んで行きたいと思います。これからも山スキーの大先輩としてよろしくご指導のほどお願いいたします。




    ホワイトアルバム54号       トップページに戻る