8月4日 午前4時28分,JR富山駅に着いた急行「きたぐに」からプラットホームに降りたったドングリのメンバーは3名だった。テントに泊まるつもりのリーダー奥田と阿野、そして小屋泊まりのつもりの稲岡である。 5時10分富山駅発折立直行バスに乗車。予約をしていなかったが、何とか補助いすに空きがあった。 7時29分折立着。ここは、薬師岳登山口で、標高1356m。 8時07分、入念な準備の上で出発。 9時42分三角点に到着。標高1870m。気温30.1℃。天気は晴れ→曇り→薄曇りと変化し下り坂の気配である。 9時55分三角点を出発、視界が開けた低灌木と高山植物の間を快調に登る。 11時48分太郎小屋着。2350m。曇り。風が少し強く、寒い。天候が崩れそうなので、小屋から約30分離れたキャンプ場に移動し、テントを張ることにする。稲岡もテントでどうかと奥田リーダが提案。 キャンプ場でテントを張りかけたら、突然大粒の雨が落ちてきて、瞬く間に本降りに。とりあえず広げたテントに入り、ペグも打たず、雷さん、ここには落ちないでね、と不安を感じながら、雨と雷の中で約2時間の仮眠。 4時05分ほぼ雨もあがったので、夕食の準備、途中から再び雨が降ってきたので、テント内で食事。後はひたすら睡眠。 ところが、稲岡は靴下2枚に、フリースの上から合羽を着、阿野さんのオーバーシュラフを借りたが、寒かった。夏山でも、シュラフがないとテント泊まりはよくないね。 8月5日 4時00分起床。5時33分キャンプ場出発、6時00分太郎平小屋出発、7時45分北之俣岳着。約20分休む。ここまでは順調。 8時05分北之俣岳を出発。 「ねえ、リーダ、どうしたの?」 なぜか奥田さんがばててしまい、1時25分ようやく黒部五郎小屋着、夕方までに双六小屋に着くのは無理になり、三俣蓮華小屋のキャンプ場に宿泊する。ただし、稲岡は寒いのが嫌で小屋泊まり。 見知らぬおっちゃんと敷き布団一枚を共有。部屋が人の熱気で暑い。二段ベッドの柱には「よく寝て安全な登山を」との張り紙。こんな状態でどうやったら眠れるの!テントは寒いし、小屋は狭い。どっちもどっち。シュラフは必携アイテムであることを痛感。 8月6日 3時起床というか、あまり眠れず、早めに支度をして、4時20分にテントで合流。 朝焼けがきれい。 双六小屋、鏡平小屋、わさび平小屋を経て、新穂高温泉へ降り、高山駅から帰路につきました。