薬師岳 山スキー   2000年5月3日〜6日

 5月2日夜神戸を出発。GWの5連休初日とあって神戸市内や京都あたりで大渋滞。早朝に到着して仮眠するつもりだったのが、神岡に着いたのが6時前になってしまった。神岡から打保への旧道は通行止めだったので、さらに2kmほど先の双六川ぞいの広域基幹林道を行く。こちらも連休前までは残雪が多くて通行止めだったらしい。昨年は飛越トンネルの入り口まで行けたが、今年はトンネルの1kmほど手前で除雪終了。道路沿いにもう20台くらい駐車している。

飛越トンネル入口
 朝食と出発準備をして、林道をシール歩行で出発。30分ほどでトンネル入り口に到着。ここからはトンネル左手の斜面をスキーをザックにつけてつぼ足で登る。30分で尾根の上にでて、あとはなだらかなアップダウンのシール歩行になる。天気予報はあまり良くなかったが雨にはならず、薄曇り程度であまり暑くなくて歩きやすい。12時に神岡新道からの尾根と合流。13時40分寺地山着。寺地山からはシールを付けたまま滑るが、雪が柔らかいのでけっこうよく滑る。しばらく登りが続いて3時に避難小屋に到着。小屋の定員は8人。先行パーティーが4人と後からもう1人来る予定とのことで、2人は小屋に2人はツェルト泊になる。ほとんどのパーティーは太郎平小屋まで登ってしまったらしい。天気がいいので雪のテーブルを作って夕食にする。

 7:20    林道終点に到着、朝食、出発準備
 8:50    林道をシール歩行開始
 9:25〜25 飛越トンネル入口

 9:55〜10:05 尾根の上に出る
12:00    神岡新道からの尾根に出る
13:40〜50 寺地山
15:00    寺地山避難小屋着

寺地山避難小屋


スキー板を支柱にしてツェルトを張る
5月4日(木)
 準備に手間取って7時半出発。広い雪面をシールで登る。上に行くにしたがってガスが出てきて視界が悪くなる。10時20分北ノ俣岳の稜線に出るが、風も強く視界は50mほど。天気予報では晴れてくる見込みなので、ツェルトを被って回復待ちしているパーティーもいる。しばらく様子を見るが晴れそうにないので、シュプールをたどって太郎平小屋に向かうことにする。稜線はスキーのシュプールはほとんど風でかき消されていて、つぼ足の跡がうっすら残っているだけで、慎重に下っていく。少し下るとガスも時々切れるようになり、雪も柔らかくなって太郎平小屋へのシュプールがいっぱいついているが、雪が重たくなって滑りにくい。太郎山の手前あたりからは青空も見え出す。
 12時10分太郎平小屋着。小屋の前でちょうどヘリで上がってきたパッションスキークラブの筧さんと会う。昨日は悪天候でヘリが飛ばず、今上がってきたところとのことだ。午後からは筧さんと奥田、田中の3人は薬師岳の偵察に。後の二人は小屋で休憩。東京労山の山スキーネットワークの皆さんと交流もできました。
 
 7:30  寺地山避難小屋を出発 
10:20〜45 北ノ俣岳の稜線
12:10  太郎平小屋着

13:45  太郎平小屋発
16:00  薬師岳山荘の少し下から滑降開始
16:50  太郎平小屋着


    太郎平小屋と薬師岳 5日

避難小屋付近から見た薬師岳頂上
5月5日(金)
 5日は朝から快晴。7時5分小屋を出発。薬師峠まで滑って、ここでシールを着ける。薬師峠付近は昨日のシュプールの跡がいっぱい残っていて雪面が荒れていて登りにくいが、少し上に行くと広大な雪原になって新雪もまだたくさん残っている。雷鳥も姿を見せました。
 薬師岳避難小屋から先は尾根が細くなって多少アップダウンもあるが、そのままシールとスキーアイゼンで登ることにする。11時に頂上に到着。快晴で360度の展望。風もあまりなくて快適だ。昼食の後、11時半に滑降開始。避難小屋までは片側は雪庇で、登っているときはちょっと怖いかなと思っていたが、実際に滑ってみるととても快適。雪質もよくて十分ターンする幅もあり楽しく滑ることができる。避難小屋から下は広い新雪の斜面を自由に滑れました。1時には太郎平小屋に帰着。午後からは太郎山の斜面でスキーの練習等をしました。

 7:05    太郎平小屋発
 7:20〜45 薬師峠でシールを着ける
 9:30〜45 薬師岳山荘
11:00〜30 薬師岳頂上
12:15〜30 薬師峠
13:00    太郎平小屋着


5月6日(土) 

 最終日は天気はやや下り坂。薄曇りだが視界は十分ある。7時10分小屋を出発。9時10分北ノ俣岳着。北ノ俣岳からはいよいよ大斜面の滑降だ。最初は気持ちよく滑れたが、下に行くにつれて重たい新雪になって滑りにくい。
    

薬師平から見た北ノ俣岳

寺地山から滑ってきた北ノ俣岳の斜面をふりかえる
 寺地山へは少しだけシールを着けて登り返す。あとは樹林帯の中の緩やかなアップダウンを行く。このあたりになると雪も締まっていて滑りやすい。トンネル横の急斜面もそのまま滑って1時40分飛越トンネル前に到着。林道を滑って車のすぐ前までスキーを脱ぐことなく行くことができた。今年は雪も多く、天候にも恵まれ快適な滑降を楽しめました。

 7:10    太郎平小屋を出発
 9:10〜45 北ノ俣岳
10:40〜55 寺地山手前でシールを着ける
11:15〜40 寺地山
13:40    飛越トンネル入り口
13:55    車を駐車した地点に到着          (記録 松原)

   CL 奥田   SL 片桐   M 松原、田中、(筧) 

 
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